足利事件の主任弁護人が検察官に講演、捜査を批判 (産経新聞)

 平成2年に栃木県足利市で当時4歳の女児が殺害された「足利事件」で、主任弁護人の佐藤博史弁護士は10日、再審無罪となった菅家利和さん(63)の検察側の捜査と公判のあり方や問題点などについて、最高検や東京地検などの検察官約70人を前に講演した。最高検が4月に公表した検証結果報告書について、佐藤弁護士は「公判が正しく機能すれば、早期に冤罪(えんざい)の救済を図ることができるという視点が欠けている」と批判した。

 最高検は4月、精度が低かった当時のDNA型鑑定を過大に評価し、自白の吟味が不十分だったため虚偽の自白を見抜けなかったなどとする検証結果報告書を公表した。これに対し、佐藤弁護士は「起訴後も菅家さんの無罪に気づくチャンスがあったのでは」と述べ、検察側の公判活動の問題点と反省点の検証が不十分と指摘。教訓として、弁護人から再鑑定が請求された場合はいたずらに反対せず、検察官として積極的に再鑑定に協力すべきだったとした。

 また、取り調べの様子を録音・録画する「可視化」が実施されれば、「秘密の暴露」を含む真実の自白か虚偽の自白かを、上級庁の高検や最高検で検証することも可能になると指摘。「取り調べの可視化は捜査側にも寄与することが大きい」と訴えた。

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